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”べらんめえ” なマンハッタン

◆独り言、雑感/◆COCKTAIL
3月29日、91歳。

独特な ”べらんめえ” 口調、理屈を嫌う頑固者―――。
そんな厳しさと同時に、人情味あふれる一面も併せ持つ。
                    【静岡新聞・評伝】

光技術の巨星が逝ってしまう。



        合掌



「おいっ、マンハッタンを飲み行くぞ!ついて来い!」

バブルが終焉したばかりの93年の春。

生意気なホテル勤務2年目のバーマンのカクテルを飲み干した社長に連れ出された。
一緒に乗り込んだタクシーは、あの時代に浜松の奥座敷と謳われたグランドホテルの
玄関にすべり込む。


アトリウムのシースルー・エレベーターを降り、サムデーのカウンター中央に陣取る。 
バックバー越しには、眼下に広がる市内を一望する夜景が・・・、
キビキビと立ち働くバーテンダー、やがて2杯のマンハッタンが出てきた。

「飲め!」

と、言われれば飲むしかない。

「コレも」

と、言われれば飲むしかない。
結局2杯とも飲んで、1時間で舞い戻った。

それは、”べらんめえ”なマンハッタンだった。



ある時、ミネラルウォーターをゴブレットグラスに入れて持っていくと

「何だお前!シャンペ~ンでも飲めってことか~」

と、やっぱり”べらんめえ”なのであった。



◆Beranmee Manhattan べらんめえ・マンハッタン
 ワイルドターキー8年   5/6
 マルティニ・ロッソ    1/6
 アンゴスチュラビターズ 1dash
 *ミキシンググラスでステアしてカクテルグラスに注ぐ。マラスキーノチェリーを飾りレモンピールを振りかける。

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053-450-5882
BAR ル・ランティエ
18:30-24:30/日曜日定休・祝日営業