「お久しぶりです」。

 陽に焼けた男がやって来た・・・、二年ぶりの再会である。
 男は、山梨県南アルプス市でワインをつくっている醸造家だ。

 カクテルのバンブーとノイリープラット・ドライのオンザロックを
 並べて飲んではベルモットづくりの失敗に気づき、ミラベルを
 飲んではブランデーづくりのヒントを得た・・・、らしい。

 男は、明日さらに西へと移動する。
 「さぬきワイナリー」でワインの手伝いをするという。

 
 深夜、客がひけたカウンターで店主は、男が醸したワインでひとここち。
 それは、Pompette ポンペット2016。

 新月日の引き潮に合わせステラージュ（滓引き）した月と女性をテーマに
 したワインだ。


◆ドメーヌ・ヒデPompetteポンペット2016
 　赤・辛口／ 生産1572本　
 　テロワール／レキ砂シルト泥1:2:5:2標高452m甲州市勝沼町鳥居平下の小澤畑
 　品　種／マスカットベリーエー100％全手摘み
 　8ヶ月樽熟成:
 　①タランソー新樽1樽（木目が細かく非常に繊細な樽）
 　②マグレニャン桜新樽1樽（貴重な桜樽・和の香りがする
 　③ナダリエ新樽2樽（誰もが女性の香りと認める樽）
 　④シルバン2年目樽1樽（中性的なニュアンスを持つ樽）