Milano Torino ~いつもの一杯 il solito
◆COCKTAIL/◆LIQUEUR
「いらっしゃいませ」
久しぶりに来店の彼女を、バーテンダーはいつもの席に案内をする。
マルガリータ、ネグローニ、ネグローニと愉しんで、クラシックカクテル
しか飲まない彼女の〆は、やはりドライマティーニだった。
さて、イタリアにはかつて「ミラノ・トリノ」と呼ばれたカクテルがあった。
ミラノのカンパリと、トリノのヴェルモットを合わせたから、そう呼ばれた。
こいつに、ソーダ水を加えたものが「アメリカーノ」だ。
1919年か1920年頃、イタリア・フィレンツェのバール"Caffè Casoni"で
アペリティーヴォで毎日飲むアメリカーノに飽きていた男がいた。
男の名は、カミッロ・ネグローニ伯爵(Conte Camillo Negroni)。
彼は、バリスタのフォスコ・スカルセッリ(Fosco Scarselli)に訊ねる。
「ソーダの代わりにジンを入れてくれないか?」
こうして「いつもの一杯(il solito)」、カンパリ、ヴェルモット、ジンを
同量ビルドした Negroni ネグローニが誕生した。
「ご存知でしたか?今年はネグローニが生まれて100年だそうです」
2杯目のネグローニのグラスを置きながら、彼女に訊ねてみた・・・。
たかが100年、されど100年、こうして飲み継がれてきた
カクテル、Negroni ネグローニが好きだな。
久しぶりに来店の彼女を、バーテンダーはいつもの席に案内をする。
マルガリータ、ネグローニ、ネグローニと愉しんで、クラシックカクテル
しか飲まない彼女の〆は、やはりドライマティーニだった。
さて、イタリアにはかつて「ミラノ・トリノ」と呼ばれたカクテルがあった。
ミラノのカンパリと、トリノのヴェルモットを合わせたから、そう呼ばれた。
こいつに、ソーダ水を加えたものが「アメリカーノ」だ。
1919年か1920年頃、イタリア・フィレンツェのバール"Caffè Casoni"で
アペリティーヴォで毎日飲むアメリカーノに飽きていた男がいた。
男の名は、カミッロ・ネグローニ伯爵(Conte Camillo Negroni)。
彼は、バリスタのフォスコ・スカルセッリ(Fosco Scarselli)に訊ねる。
「ソーダの代わりにジンを入れてくれないか?」
こうして「いつもの一杯(il solito)」、カンパリ、ヴェルモット、ジンを
同量ビルドした Negroni ネグローニが誕生した。
「ご存知でしたか?今年はネグローニが生まれて100年だそうです」
2杯目のネグローニのグラスを置きながら、彼女に訊ねてみた・・・。
たかが100年、されど100年、こうして飲み継がれてきた
カクテル、Negroni ネグローニが好きだな。