酒をめぐる断想
◆独り言、雑感
いま自分は
二日酔いをしていると、自分で感じることができるようになれば、酒の酔いによる
妄想にたいして理性が勝ちを占めたわけだから、それはもう二日酔とはいえない。
―――キングズリー・エイミス

【 ベラスケス「 バッカスの勝利(酔っ払いたち)」1628-1629/プラド美術館・マドリード 】
若者にとって、酒は大人への勲章である。
だから、無闇に飲む。
大量に飲むほど、大人に近づけたような錯覚がある。
反吐(へど)を吐き、乱暴狼藉を働き、大声で泣きわめいたりする。
それでよい。
醜態を繰り返しているうちに、酒のよさ悪さが、自ずと分かってくる。
自分の適量も分かってくる。
若者は酒に限らず、様々な場面で醜態を演じるべきである。