スミレが香る心浮き立つ春、跳び出したい。
その春の陽気に誘われて数日間、飛行機に乗りまくりアジアを大移動
（本人は修行と言っている）していた男がやって来た。

「ピッタリのカクテルありますよ～」

と、店主がシェークしたのは考案から一世紀、100年以上生き長らえてきた
アメリカ生まれのクラシックカクテル・・・、



Aviation アヴィエーション！



飛行機・航空機という名がつけられた。


1916年、ニューヨーク・ワリックホテルの Hugo Ensslin ヒューゴ・エンスリンという
バーテンダーが考案したと伝わる。
当初のエンスリンのレシピには、ヴァイオレット・リキュールが2dash入っていたが、
ロンドンの Harry Craddock ハリー・クラドックが The Savoy Cocktail Book（1930年刊）
でそれを抜いたレシピを示したため、現在ではこちらが主流となった。



心浮き立つ春、修行（大移動）の疲れを癒してほしいね・・・、男のグラスには
スミレの香りを足してオリジナルレシピで・・・。



◆Aviation アヴィエーション・エンスリンオリジナル
　ジン　　　　　　　　　　　　2/3
　レモン・ジュース　　　　　　　1/3
　マラスキーノ　　　　　　　　2dash
　ヴァイオレット・リキュール　　2dash

◆Aviation アヴィエーション・サボイ版
　ジン　　　　　　　　　　　45ml
　レモン・ジュー　　　　　　　15ml
　マラスキーノ　　　　　　　　1tsp