岩と砂利
◆独り言、雑感
ウイスキーの飲み方は、
ストレート → オンザロックス → ウイスキー・ミスト →
ウイスキー・フロート → 水割りの順にアルコール度数が薄まっていく。
さて、オンザロックス on the rocks は、氷を岩に見立てた洒落た表現である。
それがロックスと複数形になっていることに注目してほしい。
バーによっては、オンザロックという単数形の状態で出すところがあり、綺麗に
削った大きな氷を一個だけ入れて酒を注ぐ。

こんな手間をかけたサービスをやっているのは、先進国の中で、おそらく
日本のバーぐらいだろう。
これを最初にやったのは、東京西麻布のバー「 ル・クラブ 」ではないだろうか。
と、洋酒研究家の福西英三先生が言っていた。
以前、とあるカフェバー(死語?)でウイスキー・オンザロックを頼んだら
爪の大きさの氷が何十個と入ったグラスで出されたことがある。
こういうシロモノに遭遇したときは
“オンザグラベルズ on the gravels(砂利)”
と呼ぶことにしているが、わかっていれば初めから
ウイスキー・ミストを注文するのにと反省したりする。