伊豆~沼津、逍遥
◆独り言、雑感/◆飲み食い備忘録
「生きる・スタイル保って50年(11月24日付)」
今朝の静岡新聞を興味深く読んだ。
そして、数年前の春の日を思い出した・・・。
温泉の蒸気がけむる春の伊豆を歩くのにコートは要らなかった。
伊豆急に揺られて浜松への帰り路、途中下車をしたことがある。
ちょっと寄り道をしたくなり、バー・ホッピングと洒落込んだ。
沼津駅南口を出て、ふらふらと歩いてみる。
歩くこと数分で煉瓦造りの一軒家、フランクバーを見つけた。
螺旋階段をゆっくりと上がり重厚な欅の仲間、アサメラの
カウンターの真ん中に陣取る。
ブラッドドライバーで渇いた喉を濡し、半分ほどに減ったグラスに
ソーダをプラスしてもらう。
訊くと1967年の創業で2017年に50周年を迎えるという。
さて、心優しきチーフバーテンダーの四元さんは次の上土(あげつち)町の
バーへの道すがら酔った珍客と一緒に歩いて道案内してくれた。
やがて、たどり着いたのは沼津で現役最高齢のバーテンダー山城さんが
切り盛りするバー梅邑(うめむら)。
伺うと、とっくに喜寿を迎えられているという。
カウンター隅に鎮座するブラウン管のTVとダイヤル式の電話機も
山城マスターと同じく現役ということである。
そう、フランクバーも、バー梅邑も、「スタイル保って50年」である。